2020.10.21
体験型アクティビティ「ガッタンゴー」のご紹介
みなさんこんにちは。スタッフY.Oです。
皆様は旅する時、どんなことをしていますか?
観光スポットを訪れて散策する、現地の美味しいグルメに舌鼓を打つ、などが代表的だと思います。
しかし最近では、特に海外からの旅行者を中心に、ただ名所を観光するだけではなく、様々な事を「体験」するツーリストが増えております。
そこで高山周辺で、ご紹介できる体験型の観光スポットを探していたところ、見つけたのが今回ご紹介する「ガッタンゴー」です。
高山から国道41号線を富山方面におよそ1時間のところにある飛騨市神岡町。昔は鉱山がある町として栄えておりました。
その神岡町への鉄道が、JR高山本線の猪谷駅から通じていました。それが神岡鉄道(旧国鉄神岡線)です。しかし、町の過疎化に伴い、2006年に廃線となってしまいました。
その廃線となった線路を鉄道資産としてなんとか活用したい、という動きがあり、鉱山の町ならではの「モノづくりの精神」に溢れた鉄工所が試行錯誤して作り上げたのが、廃線となった線路の上をマウンテンバイクで走るアクティビティ「ガッタンゴー」です。
現在コースは「まちなかコース」と「渓谷コース」の2つあり、9月に「まちなかコース」を体験してきました。
スタート地点は神岡鉄道の終点であった旧奥飛弾温泉口駅です。
雲一つない青空の下、サイドカー仕様のマウンテンバイクに乗って出発です。
スタートし、スロープを降りるといよいよ線路の上です。
マウンテンバイクは電動アシスト付きなので漕ぐ力は少なく済み、お子様や年配の方でも問題なく漕ぐことが出来ます。
雲一つない快晴の下、線路の上を軽快に進んでいきます。ところどころにある線路の継ぎ目で「ガッタン」「ガッタン」。この揺れがまた楽しい。
前に進んでいくと、ホームが見えてきます。廃駅になった「神岡大橋」駅です。ホームを線路の上から低い目線で見るというのもなかなかできないことなので、とても新鮮な感じ。
右手に赤い神岡大橋を臨むと、前方にトンネルが。
トンネル内に電気はなく、明かりは自転車についているライトだけ。涼しい風が通り抜ける真っ暗闇のトンネルを、線路の上を走る自転車で通り抜けます。
トンネルを抜けると、線路は高架橋に差し掛かり、神岡の町並みを見下ろすことが出来ます。電車の窓からしか見ることができなかった景色を自転車から見ることができます。
その橋の上にある飛騨神岡駅を過ぎると再びトンネル。少し長めで、また途中にカーブもあって出口が見えません。これまたスリルですね。
そのトンネルを抜け、しばらく走るとポイントに差し掛かります。
ポイントを渡る時のガッタンガッタンがこれまた心地よいです。
ポイントを3つ過ぎると、折り返し点である旧鉱山前駅に到着となります。
一休みした後、自転車の向きを変えて今来た道を戻ることになりますが、行きの風景と帰りの風景は異なるもの。また帰りのトンネル内では鮮やかなイルミネーションがあり、目を楽しませてくれました。
往復約50分の道中は、美しい風景と新鮮な感覚、そしてスリルに富んだものとなりました。
今回乗車したサイドカー付き自転車以外にも多種多様な自転車があります。自転車を横に並べて2人で漕ぐものや4人で漕げるもの、自転車の後ろに観覧シートを設けたものなど、人数に応じて自転車を選ぶことが出来ます。またスタッフが引っ張ってくれる乗車専用のトロッコ車両もあるので、ただ単に線路の上から風景を楽しみたい人でも利用できます。なお自転車は予約制ですので、体験される場合は予約サイトにてお申し込みください。
今回はご紹介できませんが、もう一つの「渓谷コース」には大きな橋や鉄橋があり、「まちなかコース」以上のスリルを楽しめるとの事。ただし1名では参加できず、最低でも漕ぎ手が2名必要とのことなので、相手を見つけて行ってみたいですね。
「ガッタンゴー」へのアクセスですが、電車や路線バスではかなり不便との事なので、車で行くか、濃飛バスのパックツアーのご利用をお勧めします。詳細は濃飛バスのホームページをご覧頂くか、高山駅横の高山濃飛バスセンターでお尋ね下さい。
全国でもまだ数少ないタイプのアクティビティである「ガッタンゴー」。ご家族連れでも存分に楽しめますので、もし興味を持たれましたら是非行ってみて下さい。