2016.088
用賀って? 2
皆さん、こんにちは。
今回も引き続き、用賀がどのようなところか、お話していきます。
①懐かしい路面電車・・・玉電
東急ステイ用賀店の前は、大山街道と呼ばれていることは、前回、お話しました。その道には、玉電と呼ばれた路面電車が走っていました。かれこれ、50年も前の話です。明治の末に走り始めて、この近辺の町の発展を担ってきた電車です。
実は私、鉄ちゃん(鉄道愛好家)でして、特に路面電車は愛してやまない分野です。地方の町へ出かける機会があると、必ず全ての路線を乗り回して、その町を楽しんできました。現在では、廃止された路線が多く、ただの思い出となってしまっています。京都もグルリと一周する路線があり、よくそこから町を見ていたものです。
玉電も、小さい頃には、乗っていました。このホテルの少し先、環状8号線の瀬田の交差点を過ぎ、用賀に向かって走る電車を良く覚えています。まさか、現在、その地点に建っているこのホテルで働く事になるとは、もちろん思ってもいませんでした。
ホテルの少し渋谷寄りに駅があったとかで、そのあたりから玉電は、大山街道をはずれて、専用軌道で渋谷に向かっていました。今も、ホテルの前に立つと、その面影が見て取れます。広めの道路が、玉電の専用軌道の跡地にできたもので、左に分岐している細目の道が、大山街道です。
ホテルの裏にある、用賀のランドマークであるSBSビルは、玉電の車両基地予定地に建設されたものです。
②新玉線に
国道246号の上部に、高速道路が建設されるため、玉電は涙と共に廃止となり、地下鉄の新玉川線が計画されました。当初は、地下鉄の銀座線と相互乗り入れを目指していましたが、銀座線は、送電線が線路の脇にあるレールという特殊な形でもあり、この案は廃止になりました。
結局、新たに半蔵門線を建設して、相互乗り入れを始めました。 新玉川線と半蔵門線は渋谷を境に、名前こそ違いますが、見た目は、全ての電車が直通運転で、ほとんどひとつの路線です。
というわけで、用賀駅からは、渋谷(14分)、青山、大手町(30分)を通って押し上げ(55分)まで真っ直ぐに行けるようになってます。押し上げの駅は、実は、有名なスカイツリーの最寄駅でもあるんですよ。
③そして、田園都市線に
そして、現在は、新玉川線と言う名称も、田園都市線に変更になりました。田園都市線は、東武スカイツリー線とも乗り入れを始め、日光方面まで簡単に行けるようになりました。本当に便利になったものです。
当用賀店もその恩恵にあやかっていまして、
はじめはちょっと遠いかな? と思える用賀かも知れませが ・・・・・・・・・・・・ホテルが駅の真上 ・・・・・・・・・・ 電車にすぐに乗れる・・・・・・・・・・・・ という立地が幸いして、都心までは、驚くほど近い場所なんです。
便利さとうらはらに、懐かしい玉電の思いでは、どんどん遠のいきます。
でも、玉電人気は簡単には、消え去りません。
特に、 人気のあった芋虫型の2両編成の緑の電車は、渋谷のハチ公前に展示されて、今でも皆を楽しませてくれます。