2017.079
小伝馬町駅~1300年の手漉き和紙の世界
日比谷線築地駅から7分、小伝馬町駅にやって来ました。
1653年(承応三年)、小津清左衛門長広氏は、伊勢松坂より出府し、ここ江戸大伝馬町に紙問屋を開業しました。
小津和紙は、360年を越えた老舗です。ビル1階玄関で、かわいいペッパーが出迎えてくれます。
また、手漉き和紙体験工房(実演用)があります。
左は、様々な和紙の販売店舗になっています。
(カタログより)
2階は、ギャラリー、各文化教室があります。エレベータ前に大きな絵がありました。描かれている絵も見事ですが、何とこの和紙は10人かかりで漉いた楮製の畳6畳(3,65×2,76)にもなる一枚和紙なのです。
3階に、小津史料館があります。
永代萬學帳(記録帳)文久六年(1861年)
東都大伝馬街繁栄之図(歌川広重作)
巳卯一番組紙問屋の看板(パンフレットより)
本居宣長翁(パンフレットより)
本居宣長翁は、伊勢の小津家に生まれましたが、商業は学ばず、医者、文献者、国学者として大成しました。
また、和紙を使った写真やジェットプリンターの絵や小物に加工した展示見本品、各産地の和紙の特長を見ることができる和紙照覧コーナーがあります。
日本のみならず、海外の美術品や文献の修復に使用されている和紙です。越前和紙、美濃和紙、土佐和紙、石州和紙、因州和紙、細川紙等、地域によって、厚さ、コシ、透明感など微妙な仕上がりがとなり、幅広い対応ができるのも魅力の一つです。
小津和紙ビルは、JR線の新日本橋駅からも近くです。東急ステイ日本橋店からも歩いて数分の距離ですので、ぜひ立ち寄られてはいかがでしょうか。
小津和紙 www.ozuwashi.net/
担当は、T.Nでした。