2017.0528
西馬込駅~往年の文士たちの郷
都営地下鉄浅草線、東銀座駅から約20分、西馬込駅にやって来ました。
駅から徒歩7分、大田区立郷土博物館を訪ねました。
馬込地区は、馬込文士村と呼ばれ、大森地区までの一帯に、明治時代から昭和にかけて、多くの文化人が居を構えたり、滞在した所です。坂道の多いこの地区には、文化人が愛した足跡がたくさんあります。
郷土博物館には、3階に馬込文士村のコーナーが設けられており、各人の自筆原稿や遺品、関係資料等が展示されています。撮影禁止ですので、コーナーの案内と、パネルのみ撮影しました。
パネルにある名前は45名、青い印がこの馬込、大森地区に滞在していた年代の記録です。
もう一方のコーナーでは、大田区の郷土の歴史、戦争時の生活の様子などを展示しています。
2階は、地中の歴史等が紹介されています。
漁具、玉川水道の木製水道管
大森厳正寺水止舞
次に、坂道を登って下り、大田区立熊谷恒子記念館を訪ねました。
かな書道家の熊谷恒子氏は、幼少より、教養の高い家庭環境に育ち、漢詩、や和歌に慣れ親しんでいました。彼女の書風は、臨書を繰り返すことによって美しく、かつ優美さと気品さがあり、独自のかな書風に変化していますが、高貴な印象は、変わることがありません。
書に勤しむ恒子氏の写真(展示廊下より)
左:『青柳の』(大田垣蓮月)1986作 右:『いはばしる』(万葉集)1986作
次回の展示会のパンフレット
最後に、馬込桜並木を通って、大田区立龍子記念館を訪ねました。
日本画家・川端龍子氏は、酉年生まれの守り本尊である、『不動明王』を信奉し、多くの作品に描かれています。
波切不動 1934年(ポストカードより)
倣赤不動 1946年(パンフレットより)
連作『吾が持仏堂』左(十一面観音)、右(不動尊) 1958年(パンフレットより)
会場には、龍子の仏への帰依と画業を見ることができます。
大田区立熊谷恒子記念館 www.ota-bunka.or,jp/kumagai
大田区立龍子記念館 www.ota^bunka.or.jp/ryushi
担当は、T.Nでした。