2016.0410
北千住駅~華やかなイスパノ・モレスク陶器
日比谷線築地駅から22分、北千住駅にやって来ました。
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北千住駅は、地下鉄日比谷線、千代田線、JR線、東武線、つくばエクスプレスが集まる大きな駅です。
駅から徒歩20分、旧日光街道を南下し、石洞美術館を訪ねました。
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(パンフレットより)
石洞美術館は銅板葺きおろしの屋根とレンガタイル貼りの平面六角形のユニークな建物です。
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美術館は、千住金属工業㈱の元社長であった故佐藤千壽氏が、若い頃より蒐集した焼物、器、茶の湯釜、仏像等、多岐にわたるコレクションで構成されています。石洞とは、佐藤氏の雅号からつけられたそうです。展示場内は、撮影禁止ですのでパンフレットよりご覧ください。館内はグレーと黒を基調としシックで落ち着いた雰囲気になっています。
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(パンフレットより)
訪問時、スペイン陶器展が開かれていました。8世紀から15世紀まで、イスラム勢力に統治されたスペイン南部。居残った陶工たちが、イスラーム陶器の技法を継承し、金属の錫釉薬で焼いた陶器に金属の酸化物で文様を描いたラスター彩陶器を作りました。イスパノ・モレスク陶器です。(残念ですが、この企画展は4月3日で終了しています。)
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見事なラスター彩獅子文大皿(16世紀)
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ラスター彩草花文大皿と壺
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ラスター彩鳥文大皿と緑彩パルメット文皿と魚文深鉢
美術館から徒歩1分のところに隅田川に架かる千住大橋があります。
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ここに、隅田川を渡り、奥の細道へ旅立つ芭蕉の矢立初めの碑があります。
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また、足立市場の傍には、生誕360年を記念して、有志により芭蕉像が建てられました。そして、芭蕉は、弟子たちと別れを『行く春や鳥啼き魚の目に泪』と詠んでいます。
石洞美術館は北千住駅から徒歩20分と少し遠いですが、北千住駅から、はるかぜ5号のコミュニティバスが出ています。京成線千住大橋まで行きますので、ご利用をおすすめします。
なお、石洞美術館は、現在、次の展示会準備のため閉館しています。4月29日から、「伝統工芸日本金工展」が開かれる予定です。
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はるかぜ5号
石洞美術館 住所 〒120-0038 東京都足立区千住橋戸町23
電話 03-3888-7520
担当はT.Nでした。