2016.0110
早稲田駅②~都の西北、森の中のミュージアム
今回は、早稲田大学構内のミュージアムを紹介します。
記念講堂 大隈 重信像
はじめは、坪内博士演劇博物館です。
博物館は、16世紀、エリザベス王朝時代のイギリスの劇場「フォーチュン座」を模して造られました。入り口が左右にあり、真ん中が舞台のように設計されています。正面中央の庇の下に、「Totus Mundus Agit Histrionem」とラテン語で、「この世はすべて舞台」という意味のセリフが掲げられています。
1928年、坪内逍遥博士の古稀の祝いとライフワークであった「シェークスピア全集」の翻訳完成を記念して、有志により建てられました。
坪内逍遥記念室
1階廊下
西洋演劇、古代・中世、近世、近代・現代、東洋演劇等ジャンル別に展示されています。
帝国劇場の模型
能面と衣装
人形浄瑠璃
次は、會津八一記念博物館を訪ねました。
建物は、旧、大学の図書館として建てられました。卒業生で、大学でも教鞭をとった會津八一氏は、東洋美術の実学として、私財を投じ、中国の明記や鏡等、たくさんのコレクションをしており、博物館一つのベースとなっています。1998年、幾つかの寄贈されたコレクションを集め、開館する運びとなっりました。館内は、全て撮影禁止のため、パンフレットから展示品をご覧ください。
パンフレットより
常設展示品の優れものたち、左真ん中の「明暗」は、大観と観山の合作による作品で、1階から2階に上がる中ほどの壁面に大きく飾られています。圧巻でした。
記念に頂いたポストカードです。
また、1階には「富岡重憲コレクション」が常設されています。2ヶ月くらいを目安に、展示作品が入れ替わります。展示品の一部です。
パンフレットより
會津記念館は、外観はシンプルな建物ですが、大扉を飾る八芒星の透かし彫り、階段の手すりの下の月のモチーフ等、随所にこだわりがあり、必見です。
こんな素晴らしいミュージアムが無料であるのもありがたいですね。
演劇博物館 :www.waseda.jp/enpaku/
會津八一記念博物館 :www.waseda.jp/aizu/
担当は、T.Nでした。