2014.022
銀座のご利益パートⅡ
前回は路地で見かける神社を紹介しましたが、ビルが立ち並ぶ銀座では、小さな神社は地面に直接建っているとは限りません。時代の流れ、変化とともにビルの屋上に祀られる神様もあります。
まず下の案内板は神社の遷座(お引越し)を説明しています。
幸稲荷神社(1丁目、並木通り)
新しいビルは今年の秋だそうです。日比谷公園方向に遥拝すると願いが通じると記されています。
また、ビルになって屋上に鎮座する神社もあります。銀座稲荷神社は越後屋ビルの屋上で非公開です。
成功稲荷神社も企業ビルの屋上で非公開です。また、かく護稲荷神社は銀座松坂屋の屋上にありましたが、ビルが建て替え中のため、荒川区東日暮里のかく護稲荷神社に遷座中です。
デパートの屋上に祀られているご利益を2つご紹介します。
龍光不動尊(銀座松屋の屋上)
鎌倉時代の名匠の作といわれ、高野山龍光院に霊験豊に現れまして、七百幾星霜を経て、昭和4年松屋が念持仏として迎え入れました。願望成就、商売繁盛にご利益があり、龍光が流行に通じるとかでファッション関係の信仰が厚いといわれます。
銀座出世地蔵尊(銀座三越屋上)
明治のはじめ、旧三十間堀川より出世したご神体を、地元4丁目の有志が小さなお堂を作って祀り、現在の土地主である三越によって屋上に祀られました。
『ご利益を祈願して、成就せざることなし』と言い伝えられ、私も思わず、お祈りいたしました。
最後に、銀座天賞堂の角に立つ天使の像を見てください。
角から通りを覗く天使像(銀座天賞堂晴海通り角)
ご覧のように弓矢を持って誰かを待っているようです。ビルの向うから大切な人がやってくるようです。ハートを射止めようとしているのかもしれません。これは恋愛成就のご利益があるかも知れませんね。