2021.082
銀座八丁
先日、若いスタッフがお客様と頭をつき合わせてなにやら地図と格闘しているところに遭遇。ご案内が終わってからスタッフに「銀座あるある」を説明すると妙に感心してくれました。久しぶりに年寄りスタッフが若いスタッフの役に立てたとちょっぴり誇らしくなりましたので皆様にも銀座を楽しむための「銀座ライフハック」をご案内させてくださいませ。
銀座八丁といわれるように銀座は1丁目から8丁目までございます。地図を広げていただき北の方角を上にしていただくと「1~8丁目」は右から左へ縦割りに綺麗に区切られ、番地は上からこれまた綺麗に区切られています。これは400年以上も前、徳川家康が銀座を碁盤の目のように区画整理してくれたからだそうです。
拡大画像: 表示
銀座の真ん中を貫く銀座通り(中央通り)は旧東海道。1丁目方面へ進めば日本橋です。また地図上、銀座通りから3本上にある並木通りや銀座柳通り(1丁目と2丁目の間)マロニエ通り(2丁目と3丁目の間)や晴海通りは400年前の位置関係とほぼ変わっていないとのこと(中央区観光協会オフィシャルブログより)ここをチョンマゲ姿のお侍さんや町人が歩いていたかと思うとなんだかとても感慨深いものがございます。
また銀座には4丁目と5丁目を除き「1番地」はございません。地図をごらん頂くと各丁目の2番地の上には東京高速道路(首都高)が走っています。57年前の1964年、先の東京オリンピックを成功に導かんと江戸城の外堀を埋め高速道路が建築されました。この高速道路が走っているあたりが地図上では「1番地」に相当するであろうということで1番地は設定されなかったとのこと。かつては「水の都」とも言われ多くの河川や掘割りがあった東京、外堀が埋めれられてしまったことはちょっぴり寂しいですが、これも日本の戦後復興の形なのでしょう。
21世紀の今、住所を携帯デバイスに入力すれば目的地まで迷うことなくナビゲートしてくれますが、それでは街ブラの楽しみは半減していまいます。銀座の地図を頭に描いてなんとなく歩きだせば, なんとなく目的地の「近くまで」は行けるはず(?)の銀座でございます。 銀座の風景を楽しみながらの「銀ブラ」はいかがでしょうか。 東急ステイ銀座店ではフロントにて銀座周辺地図をご用意しております。出発前にお立ち寄りくださいませ。