2013/09/13
新大橋Part1~隅田川テラス
ようやく少しづづ秋の気配が感じられるようになりましたがまた急に残暑が厳しくなりましたね。皆様の地域では如何でございますか?
さて今回も隅田川テラスの旅の模様をお伝えしたいと思いますが、前回までは小名木川にかかっている萬年橋そしてそちらから芭蕉稲荷神社、芭蕉庵跡展望庭園 隅田川テラスシリーズ第3弾 に立ち寄りました。 そちらに寄った後、再び江東区側の墨田テラス沿いを上流に向け歩きだしました。視線の先には近代的な橋と言う印象の「新大橋」が見えています。

「新大橋」は元禄6年(1693年)今かかっている場所よりも下流の方に木の橋がかけられ、明治18年(1885年)に西洋式の木の橋として建て替えられました。その後、明治45年(1912年)に現在の位置に鉄の橋がかけられ(旧新大橋)、昭和52年に近代的な現在の橋に建て替えられました。今までこんなに建て替えられていたなんて本当に歴史を感じる橋です。その他時代に翻弄された橋だったようでそういった話題は次回でお伝えいたします。


「新大橋」を渡ろうと橋へのぼると江東区側の橋の入り口近くに旧新大橋の橋柱があります。明治時代の西洋の建築で重厚でどっしりした感じの橋柱です。そして橋を渡って行くと、旧新大橋のレリーフが橋柱にかけられています。レトロな感じの素敵な橋のレリーフに感動してしまいました。現在では愛知県犬山市の博物館明治村に橋の一部が移築されて保存されているとのことです。

橋を渡って中央区側に来ました。中央区側には浜町公園や明治座などが近くにあります。
この新大橋近辺って90年代の某超有名トレンディドラマの舞台だったので、この景色を観てピンとくる方も多いのではないでしょうか?確か1996年にテレビで放映されていて、毎週リアルタイムでテレビにかじりつき観ておりました。その後そのドラマのことはすっかり忘れていたのですが、最近ケーブルテレビで再放送されていまして、懐かしさのあまり再び見入ってしまいました。ドラマ自体は年代を感じるのですが、この辺の風景はそのドラマが放映されていた十数年前も今もそんなに変わっていない感じがしました。
いつになっても色あせないトレンディドラマの舞台になるくらいのトレンディな場所に、たまにはふらっと訪れてみるのもいいかなと思ってしまいました。

隅田川テラスの江東区側を「新大橋」に向かう途中、松尾芭蕉がこの「新大橋」のことを詠んだ大川芭蕉句選碑がありました。
「みな出て橋をいただく霜路哉」
この句は橋の建設が終わり人々の渡り初めのことを詠んだ句のようです。
その他、この橋に関して芭蕉はいくつかの句を詠んでいまして、
建設中の橋について詠んでいる
「初雪やかけかかりたる橋の上」
そして同じように橋の建設が終わって随分便利になったと詠んでいる「ありがたやいただいて踏む橋の霜」
などがあります。
芭蕉句を通して、この新大橋が当時の人たちの生活にいかに重要な橋だったかということがひしひしとこちらに伝わってきます。
誠に僭越ではございますが、この隅田川の旅で私も一句ひねってみました★
「隅田川ひとりせっせとねた探し」★
隅田川テラスの旅はまだまだ続きます。
本日のブログ:担当by umechan-manでございました。